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講義名 市民と法
代表ナンバリングコード
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
代表曜日 金曜日 代表時限 4限前半
校地 千代田三番町キャンパス
授業科目の区分 共通教育
実務経験の有無
開設学科・年次 全学科・1年次
必修・選択の別 選択

所属名称ナンバリングコード

担当教員
職種氏名所属
非常勤講師◎ 藍原 義章指定なし

授業概要(教育目的) リーガルマインドを身に付け、消費生活、就労、家族関係等の女性のライフステージで生じる法律関係を理解し、心豊かな人生を送ることを目的とする。
学習計画
授業テーマ学習内容(アクティブラーニング・情報リテラシー教育・ICT活用を含む)教室外学習(予習・復習)の内容教室外学習の時間(分)
第1回ガイダンス、未成年者と法本講義の進め方(双方向型講義)と講義への取り組み方を説明する。民法の未成年者保護について理解を深める。教科書1~11ページを読んでおくこと。180分
第2回消費者保護法悪徳商法などによる被害から消費者を守る法律(消費者契約法、特定商取引法、割賦販売法、預金者保護法)を理解し、万一の場合に適切な対応を取れるようにする。教科書74~95ページを読んでおくこと。180分
第3回賃貸借契約、不法行為親元を離れて暮らすときに重要となるのが、アパート・マンションの賃貸借に係る法律知識である。また交通事故などに遭った場合の救済制度についても学ぶ。教科書95~116ページを読んでおくこと。180分
第4回雇用平等、育児・介護休業男女雇用機会均等法が求める性差別の禁止、セクシャルハラスメントからの保護について学ぶ。高齢化社会、少子化社会に対応した雇用法制を理解する。教科書13~40ページを読んでおくこと。180分
第5回非正規雇用有期契約労働者、パートタイム労働者、派遣労働者のそれぞれについて、現状の問題と法規制による労働者保護を学ぶ。教科書41~72ページを読んでおくこと。180分
第6回婚姻婚姻をめぐるさまざまな問題を考えるうえでの基礎として、婚姻はどのように成立するか、婚姻により生じる効果は何か、夫婦間の財産関係はどうなるか(結婚前に持っていた財産は離婚する際、自己の財産と主張できるようにする方法)を学ぶ。教科書141~164ページを読んでおくこと。180分
第7回離婚女性が安定した生活を送るうえでは、離婚の知識は欠かせない。離婚の要件と効果について学んだのち、気がついたら離婚していた場合を防止する方法、財産分与や離婚慰謝料、親権や養育費について、理解を図りる。教科書217~236ページを読んでおくこと。180分
第8回親子、親権実子、養子、嫡出子、非嫡出子、準正子など、親子に関する法律概念は複雑だが、1つずつ理解していく。子どもの人権の観点から、親権について学ぶ。教科書187~217ページを読んでおくこと。180分
第9回後見、扶養、介護制度高齢化社会において、判断力の低下した高齢者をどうサポートするか、老親の扶養義務はどうなっているかを学ぶとともに、介護制度の抱える問題を考える。教科書237~258ページを読んでおくこと。180分
第10回相続のあらまし相続法の入口として、相続人の範囲と法定相続分について学ぶ。教科書259~270ページを読んでおくこと。180分
第11回遺産分割、相続の承認・放棄遺産共有・遺産分割の仕組みから、特別受益・寄与分による相続分の修正、相続の承認・放棄の手続きと効果までを学び、相続法全体の基礎を確立する。教科書271~277ページを読んでおくこと。180分
第12回遺言円満な相続のためには、遺言制度を正しく理解し運用することが、とても重要である。遺言の作成・執行にかかるさまざまな規制のほか、遺留分制度を学ぶ。
また、平成30年7月、約40年ぶりに相続法の大改正が行われた。配偶者保護の強化など、改正の対象となった諸制度を概観する。
教科書278~282ページを読んでおくこと。
余裕があれば法務省のパンフレットに目を通しておくこと。
210分
学生へのフィードバック方法 講義中、復習問題への解答を求める。解答後、講師による説明を行う。
評価割合 定期試験(70%)及びレポート(30%)で評価する。
使用教科書名(ISBN番号) 副田隆重他『ライフステージと法(第8版)』(有斐閣、2020年)
ISBN978-4-641-22143-7
参考図書 判例六法等の民法が掲載されているもの、または、以下の参考URLで、民法を検索することでも代替可能。
ディプロマポリシーとの関連 【知識・理解】【思考・判断】女性を取り巻く社会を理解し、望ましい姿を提案できる能力を身に付けている。
【関心・意欲・態度】ひとりの女性として、社会と積極的に向かい合う姿勢を確立している。
【技能・表現】女性にかかわる諸問題について、他者と相互理解を図り、共に解決するための素地を身に付けている。
学生へのメッセージ 皆さんは、成人になれば、自分だけの判断で経済活動をすることができますが、そこには多くのリスクが潜んでいます。また卒業後は、多くの皆さんが企業・団体等に就職することとなりますが、雇用にかかわるルールを知ることは、たいへん重要です。やがて皆さんは、家族を持ち、子どもを育て、老親の面倒を看るといった、さまざまな局面に直面することになりますが、そこで生じる法律関係を理解しましょう。
評価方法 ・定期試験は、復習問題を中心に出題する。復習問題は評価の対象外であるが、講義中の解答は、以下の発言ポイントの対象となる。
・レポートは定期試験において解答用紙に記入する。
・講義中の発言につき1回1ポイント、最大10ポイントを付与する。発言者は講義後、学籍番号と氏名を申告すること。
・定期試験、レポート及び講義中の発言は、下表に示す能力を養うことを目的に実施する。
履修条件 特になし
ナンバリング X13420C21
参考URL https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0100/
教育等の取組み状況
該当有無 概要
実務経験を活かした授業
講師は現在弁護士16年目で、市民生活及び中小企業に関わる紛争を取り扱っているが、事前に、多少の知識があれば、もう少し結果が変わったであろうと思うことが多々ある。このような視点を踏まえた実務に根差した講義を実施する。
アクティブ・ラーニング
双方向の講義を実施する。講師が投げかける質問に積極的に答えてもらう。それが理解への一番の近道だからである。
情報リテラシー教育
ICT活用
評価基準
評価基準
評価方法 知識・理解(K) 思考・判断(K) 関心・意欲・態度(V) 技術・表現(A)
定期試験
レポート
講義中の発言
学習目標(到達目標)
学習目標(到達目標)
知識・理解の観点 (K)
女性の生涯にかかわる法律関係を理解し、社会に出た場合に生じるトラブルに遭遇した場合の対応方法を知り、友人や家族に説明できる。
思考・判断の観点 (K)
当事者間の利害関係を把握し、法律による基礎的な解決先を提示できる。
関心・意欲・態度の観点 (V)
自らの見解を持ち、積極的に討議に参加することができる。
技術・表現の観点 (A)
制度の概要、問題の所在を端的に説明できる。