回 | 授業テーマ | 学習内容(アクティブラーニング・情報リテラシー教育・ICT活用を含む) | 教室外学習(予習・復習)の内容 | 教室外学習の時間(分) |
第1回 | 「科学/自然科学」とは何か
| サイエンスコミュニケーターとしての講師の活動紹介を通して、「自然科学」の分野がいかに多様かつ重要で、社会と密接に関わっているのかを伝える。その上で、学生ひとりひとりが持っている「科学」のイメージを確認し合いながら、「科学」や「自然科学」の定義やその実例を伝え、「(自然)科学」そのものを正しく理解する。 | 「自然科学」の定義とその捉え方の多様さについて授業スライドを復習して理解すること。また、テレビやネットの記事などで自然科学に関するニュースを見て、次回授業で簡単に発表できるようにしておく。 | 190分 |
第2回 | 100分でざっくりわかる科学史 | 自然科学の分野の歴史的な発見をピックアップして紹介する。歴史的な大発見の繰り返しの中で、今日の豊かな暮らしや社会が実現していることを感じてもらう。興味深いエピソードを掻い摘んで解説する。また、初学者が科学史に親しむのに適した書籍や漫画、アニメ、動画などについて授業でも取り上げつつ、授業内で扱いきれないおすすめのコンテンツについても紹介する。 | 授業で紹介したコンテンツの中から特に興味が持てそうなものを選択し、視聴する。次回の授業時に感想を発表できるようにしておく。 | 190分 |
第3回 | 100分でざっくりわかる最新科学 | 第2回とは対照的に最新の研究成果や科学技術について紹介する。生物・化学・物理などの分野における最新の研究成果と社会との関わりについて紹介する。授業の後半では感想をシェアするだけでなく、最新の科学技術の応用の可能性について、自由な発想で発表してもらい議論する。 | 第1回〜3回までの内容を振り返り、授業を通して得た気づきや学びについて、レポートにまとめて提出する。 | 190分 |
第4回 | 科学リテラシーとは何か:今身につけるべき科学リテラシー | 科学的なものの見方や考え方について、これまでに学んできた内容と絡めながらレクチャーする。具体的な研究の事例を取り上げ、自然科学分野の研究のプロセスを紹介する。また、研究成果や科学に関する情報を読み解く側としての心得、留意すべき事柄についても取り上げる。 | ネット上の科学に関する記事や動画の中から、科学的な問題点(情報の誤りや誇張、論理の飛躍など)を見つけ出し、次回の授業で発表すること。 | 190分 |
第5回 | 統計の基本 ~数字に騙されないために | 科学リテラシーとも関わる統計の基本について、平均値や中央値、有意差検定などを取り上げる。年収などの身近な話題も取り上げながら、実践を通して科学的なデータの扱い方、解釈の仕方について学ぶ。 | 巷に溢れる様々な数字(データ)について、その平均値や中央値などを求め、直感的な自身の認識と照らし合わせてみることで理解を深める。
| 190分 |
第6回 | 科学と社会とつなぐサイエンスコミュニケーション | サイエンスコミュニケーションをテーマに、これまで取り上げてきた自然科学の諸分野と社会の関わりについて改めて学ぶ。また、授業後半(第7回以降)の「自ら調べて発表するワーク」に向けて、伝え方などの基本を学ぶ | これまでの授業で扱った中で特に興味を持った科学に関する内容ついて、家族や友人などに伝え、その結果をレポートにまとめて提出する。 | 190分 |
第7回 | 家政学の中のサイエンス(自然科学) | 学生の皆さんにとって関わりの深い(衣食住・保育などの)家政学の分野の中から、自然科学、特に最新の科学技術と関わる内容などを取り上げて紹介する。 | 家政学と関わりのある自然科学(特に科学技術)について調べ、次回の授業時に発表する。この発表は全員が行うものとする。 | 190分 |
第8回 | プレゼン:家政学×自然科学 | 事前に各々調べてきた「家政学×自然科学」を全体向けに発表する(発表形式などは授業内で共有)。投票を行い、最終発表で扱うテーマを決定する。選ばれたそれぞれのテーマを担当するグループを作成し、今後はグループ単位で役割分担して、リサーチ・資料作り・発表を行う。 | グループで発表するテーマに関するリサーチを行い、次回のグループワーク時に活用できるよう情報をまとめる。 | 190分 |
第9回 | 「家政学×自然科学」リサーチ&資料作り① | チームで役割分担して、情報を集める。早いグループは発表用の資料作成も並行して進める。講師からは情報収集の方法、得られた情報の精査の仕方を中心にレクチャーを行う。 | 各自担当したパートのリサーチ及び資料作りを行う。 | 190分 |
第10回 | 「家政学×自然科学」リサーチ&資料作り② | 前回に引き続き、リサーチ・発表スライド作成を進める。講師からは、スライド作成にあたり、情報の取捨選択や要点の整理についてアドバイスを行い、重要な観点の抜け漏れ等も適宜指摘する。 | 担当したパートのスライド作成を行う。 | 190分 |
第11回 | 「家政学×自然科学」スライド作成&発表準備 | スライドの仕上げと発表の準備、練習を行う。発表練習においてはサイエンスコミュニケーションの観点から「伝え方・表現の仕方」の指導も行う。発表練習を行うことで、要点・論点の整理が出来る。 | 授業内で紹介した伝え方、表現の仕方に関する動画や記事などを読むこと。また、可能な限り知識として覚えるのではなく、実際に誰かを相手に「伝える」ことを通してスキルとしての習得に励むこと。 | 190分 |
第12回 | 「家政学×自然科学」発表練習&フィードバック | 用意した発表用スライドを使って講師に対して発表を行い、フィードバックを得た後、グループ内でスライドの内容、発表の仕方の両面から改善案について議論し、ブラッシュアップを行う。 | 発表当日に備え、各々発表練習を行う。1人での練習ではなく、相手に聞いてもらう形で練習できると尚良い。 | 190分 |
第13回 | 「家政学×自然科学」発表会 | 各グループで全体向けに発表を行う。発表終了後には講師と学生からフィードバック。また、講師も「家政学×自然科学」に関して発表を行う。 | 自身(自グループ)の発表を振り返り、良かった点と改善できる点を洗い出す。その際、面白さやわかりやすさという観点だけでなく、「科学的に正しく伝わるかどうか」「興味を持ってもらえるかどうか」の観点で振り返ること。 | 190分 |
第14回 | 「自然科学に親しむ」振り返り | 発表を含めた授業全体の振り返りを行う。各々の気づきや学びを全体向けに発表して共有し、講師からもフィードバックを行う。後半はレポート作成の時間とする。 | レポート作成が授業時間内に終わらなかった場合、翌日中に提出すること。授業全体を振り返り、自然科学の諸分野の内容、性質、科学的なものの見方や考え方に関する理解を深めること。 | 190分 |