回 | 授業テーマ | 学習内容(アクティブラーニング・情報リテラシー教育・ICT活用を含む) | 教室外学習(予習・復習)の内容 | 教室外学習の時間(分) |
第1回 | 現代の女性と平安文学 | 『源氏物語』と「エヴァンゲリオン」の相同・相違を探ることの中から、人間という存在に着眼できる視点を持つ。 | 予習としてシラバスを読み、教科書のはしがきを読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第2回 | 違和感を生きる | 『堤中納言物語』に入集されている「虫めづる姫君」および『狭衣物語』『海月姫』の読解を通して少女という存在を把握し、その有り様から現代女性の持つ生きづらさを理解する。 | 予習として教科書の第14講P71を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第3回 | つながらない気持ち | 理不尽な力によって居場所を追われた者が残した和歌を通して、悲哀という感情を表出する韻文の特性を理解する。合わせて日本文学の底流にある「他者理解」を捉え、現代のme-too運動について受講生と考える場を持つ。 | 予習として教科書の第11講P56-57を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第4回 | 交響する和漢のことば(1) | 男の人との会話術(1)と題して、『枕草子』と『ナナ』に見る男女のコミュニケーション方法の違いを把握する。 | 予習として教科書の第8講P42を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第5回 | 交響する和漢のことば(2) | 男の人との会話術(2)と題して、『和漢朗詠集』に見える漢詩や和歌の朗詠がもたらす文学空間の中で人がどのようなことばでどのように変容を遂げていくかを辿り、それらの表現が持つ背景について知る。 | 予習として教科書の第8講P45を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第6回 | やまとことの葉を拾う(1) | 当該時代の文化事業であった『古今和歌集』の制作理念を理解する。 | 予習として教科書の第2講P11を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第7回 | やまとことの葉を拾う(2) | 『古今和歌集』に入集されている和歌を解釈し、和歌を詠むという行為の根底にあるものを探る。 | 予習として教科書の第2講P14を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第8回 | 言葉で恋する女たち | 小野小町の詠んだ和歌を読解するとともに、その歌をモチーフとして制作された『君の名は。』の構造について概説し、文学の持つ引用の精神を知る。 | 予習として教科書の第3講P15-16を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第9回 | 異郷のものと生きる | 『うつほ物語』の俊蔭奄流譚を読んで「異界」「異郷」について理解し、併せて映画『シンゴジラ』に通底する精神を知る。 | 予習として教科書の第4講P19を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第10回 | 「ひかり」の転生 | 『竹取物語』に見える話型を理解し、物語の本質にある鎮魂という考えに触れる。併せて「セーラームーン」との共通項を理解する。 | 予習として教科書の第5講P25を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第11回 | 歴史を書き付ける(1) | 『源氏物語』における長編化の仕掛けを知り、世界文学と称される所以を把捉する。 | 予習として教科書の第6講P30を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第12回 | 歴史を書き付ける(2) | 『源氏物語』における恋の場面を分析することの中から、人間存在への理解を深める。 | 予習として教科書の第5講P29と第6講P33を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第13回 | 浮舟にあこがれて | 『更級日記』の読解を通して平安時代に生きた女性の心情に触れ、現代女性の生き方との相同・相違について考える。 | 予習として教科書の第12講P60を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第14回 | 「唐」への二つのまなざし | 『浜松中納言物語』と「私は利休」を比較分析し、異国への怖れと憧れという相反した心情と転生についての理解を深める。 | 予習として教科書の第13講P64を読んでおく。復習として授業で提起された課題を解く。 | 180 |
第15回 | 振り返り | 振り返りシートへの記入を通して客観的に自己の学びを捉え直し、これからの読書活動への展望を持てるようにする。 | これまでの授業を振り返るとともに、課題に対するレポートを制作する。 | 180 |