回 | 授業テーマ | 学習内容(アクティブラーニング・情報リテラシー教育・ICT活用を含む) | 教室外学習(予習・復習)の内容 | 教室外学習の時間(分) |
第1回 | 比較文化論とは? | 比較文化とは何か、異文化間コミュニケーションにおいて自文化について批判的に考察する重要性について議論する。全12回の授業内容と評価方法を確認する。 | 住生活、衣生活、グローバル・コミュニケーションではどのような文化がみられるのか、考える。 | 180 |
第2回 | 自文化・他文化・サブカルチャー | 自文化と他文化との文化間の比較や自文化内の比較の基礎について学ぶ。また、主たる文化の中に形成される下位文化、いわゆるサブカルチャーについても取り扱う。 | 身の回りのサブカルチャーや文化の差の例を集める。 | 180 |
第3回 | 文化統合・グローバル化 | さまざまな文化が繁栄してきた一方で、現代社会では中心的な文化の支配が強まりつつある.今回は文化の差を減らす文化統合やグローバル化について概説する。 | 文化統合やグローバル化が引き起こす諸問題を挙げる。 | 180 |
第4回 | ジェンダーとセクシュアリティ1 | ジェンダーとは何か、ジェンダー視点とは何かを議論する。男性や女性であること、また男性・女性間の格差など、ジェンダーは比較文化のキー概念の一つである。比較文化の方法とジェンダー概念が同時に発展してきた歴史をたどる。 | 大学生活や今後出会う男女差や違いを列挙する。 | 180 |
第5回 | ジェンダーとセクシュアリティ2 | セクシュアリティとは何か、セクシュアリティの視点の重要性を議論する。LGBなど性的指向によって格差が生じるかどうかは社会によって異なり、セクシュアリティも比較文化の重要な切り口である。 | セクシュアリティの差や同質化が身の回りで生じていないか調べる。 | 180 |
第6回 | 結婚の多様性――アメリカ・ヨーロッパ | さまざまな社会における結婚の制度を説明したうえで、アメリカとヨーロッパにおける結婚を概観する。アメリカは同棲や離婚でも先進諸国のトップを走ってきた。ヨーロッパにおいても同棲や同性婚などさまざまな制度的変革が生じている。 | アメリカ・ヨーロッパの社会制度と日本の社会制度との差を考察する。 | |
第7回 | 結婚の多様性――日本 | 日本における結婚がどのように変化してきたのかを示す。江戸時代・明治維新から第二次大戦前・第二次大戦後から現在まで日本社会における結婚の位置を描く。現代の問題として、晩婚化・未婚化や法律婚・非法律婚(事実婚・同棲)の問題を取り上げる。 | 自分が思い描く結婚と実際の「結婚」との差を考察する。 | 180 |
第8回 | 家族の多様性――アメリカ・ヨーロッパ | 日本の家族とは異なり、アメリカやヨーロッパの家族とはどのような状況にあるのだろうか。比較文化の視点を通して、日本における家族を念頭にアメリカやヨーロッパの家族を取り上げる。 | アメリカやヨーロッパの家族と日本の家族のあり方とを比較する。 | 180 |
第9回 | 家族の多様性――日本 | 現代日本社会において家族とは何か?父親と母親がいて、子どもが二人いる家族は典型家族と呼ばれてきたが、果たしてそれはいつ典型なのか(だったのか)?現代日本社会における家族について、比較文化の視点からその多様性を検討する。 | 現代日本社会そしてこれからの日本社会における家族について考察する。 | |
第10回 | 日本における家族の多様化に伴う社会制度的問題 | 日本社会においても、二人の親と二人の子どもからなるいわゆる典型家族とは異なる世帯が増加傾向にある。日本において離婚や死別、またそれによるひとり親や高齢期の独居など、日本における家族の多様化に伴う社会制度的問題について議論する。 | 家族の多様化が自分とどのような関連にあるかを考察する。 | 180 |
第11回 | 日本の睡眠 | 最後に身近な題材として睡眠に注目する。外国においては日本における睡眠が異様であるとして取り上げられることがある。特に、異様と映る「居眠り」に関して比較文化の視点から日本の睡眠を考察する。 | 自分の睡眠について振り返る。 | 180 |
第12回 | 総括 | 授業全体の内容を総括する。比較文化の視点がどのように異文化コミュニケーションに生かせるのかを考察する。 | 授業を通して,異文化コミュニケーションの基礎である諸文化とその社会的背景について学んだことをまとめる。 | 180 |