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講義名 比較文化論
代表ナンバリングコード
講義開講時期 後期 講義区分 講義
基準単位数 2
代表曜日 水曜日 代表時限 5限前半
校地 町田キャンパス
授業科目の区分 専門
実務経験の有無
開設学科・年次 生活デザイン学科・3年次
必修・選択の別 選択

所属名称ナンバリングコード

担当教員
職種氏名所属
非常勤講師◎ 柳下 実指定なし

授業概要(教育目的) 2020年度はオンデマンド型遠隔授業とする。講義動画を視聴することで学び、小テスト(数問)や授業へのコメントで理解度を確認する。
本科目ではジェンダー・家族を事例に、日本と他国の比較を通して文化の多様性を映像なども用いて学ぶ。まず自文化・他文化を比較する議論を概観し、ジェンダー・セクシュアリティの視角を詳説する。次に家族・結婚・睡眠などの多様性を日本・欧米の事例から検討する。最後に日本社会における文化の多様化を検討し、異文化間コミュニケーションの前提であるさまざまな文化とその社会的背景について学ぶ。
学習計画
授業テーマ学習内容(アクティブラーニング・情報リテラシー教育・ICT活用を含む)教室外学習(予習・復習)の内容教室外学習の時間(分)
第1回比較文化論とは?比較文化とは何か、異文化間コミュニケーションにおいて自文化について批判的に考察する重要性について議論する。全12回の授業内容と評価方法を確認する。住生活、衣生活、グローバル・コミュニケーションではどのような文化がみられるのか、考える。180
第2回自文化・他文化・サブカルチャー自文化と他文化との文化間の比較や自文化内の比較の基礎について学ぶ。また、主たる文化の中に形成される下位文化、いわゆるサブカルチャーについても取り扱う。身の回りのサブカルチャーや文化の差の例を集める。180
第3回文化統合・グローバル化さまざまな文化が繁栄してきた一方で、現代社会では中心的な文化の支配が強まりつつある.今回は文化の差を減らす文化統合やグローバル化について概説する。文化統合やグローバル化が引き起こす諸問題を挙げる。180
第4回ジェンダーとセクシュアリティ1ジェンダーとは何か、ジェンダー視点とは何かを議論する。男性や女性であること、また男性・女性間の格差など、ジェンダーは比較文化のキー概念の一つである。比較文化の方法とジェンダー概念が同時に発展してきた歴史をたどる。大学生活や今後出会う男女差や違いを列挙する。180
第5回ジェンダーとセクシュアリティ2セクシュアリティとは何か、セクシュアリティの視点の重要性を議論する。LGBなど性的指向によって格差が生じるかどうかは社会によって異なり、セクシュアリティも比較文化の重要な切り口である。セクシュアリティの差や同質化が身の回りで生じていないか調べる。180
第6回結婚の多様性――アメリカ・ヨーロッパさまざまな社会における結婚の制度を説明したうえで、アメリカとヨーロッパにおける結婚を概観する。アメリカは同棲や離婚でも先進諸国のトップを走ってきた。ヨーロッパにおいても同棲や同性婚などさまざまな制度的変革が生じている。アメリカ・ヨーロッパの社会制度と日本の社会制度との差を考察する。 
第7回結婚の多様性――日本日本における結婚がどのように変化してきたのかを示す。江戸時代・明治維新から第二次大戦前・第二次大戦後から現在まで日本社会における結婚の位置を描く。現代の問題として、晩婚化・未婚化や法律婚・非法律婚(事実婚・同棲)の問題を取り上げる。自分が思い描く結婚と実際の「結婚」との差を考察する。180
第8回家族の多様性――アメリカ・ヨーロッパ日本の家族とは異なり、アメリカやヨーロッパの家族とはどのような状況にあるのだろうか。比較文化の視点を通して、日本における家族を念頭にアメリカやヨーロッパの家族を取り上げる。アメリカやヨーロッパの家族と日本の家族のあり方とを比較する。180
第9回家族の多様性――日本現代日本社会において家族とは何か?父親と母親がいて、子どもが二人いる家族は典型家族と呼ばれてきたが、果たしてそれはいつ典型なのか(だったのか)?現代日本社会における家族について、比較文化の視点からその多様性を検討する。現代日本社会そしてこれからの日本社会における家族について考察する。 
第10回日本における家族の多様化に伴う社会制度的問題日本社会においても、二人の親と二人の子どもからなるいわゆる典型家族とは異なる世帯が増加傾向にある。日本において離婚や死別、またそれによるひとり親や高齢期の独居など、日本における家族の多様化に伴う社会制度的問題について議論する。家族の多様化が自分とどのような関連にあるかを考察する。180
第11回日本の睡眠最後に身近な題材として睡眠に注目する。外国においては日本における睡眠が異様であるとして取り上げられることがある。特に、異様と映る「居眠り」に関して比較文化の視点から日本の睡眠を考察する。自分の睡眠について振り返る。180
第12回総括授業全体の内容を総括する。比較文化の視点がどのように異文化コミュニケーションに生かせるのかを考察する。授業を通して,異文化コミュニケーションの基礎である諸文化とその社会的背景について学んだことをまとめる。180
学生へのフィードバック方法 授業へのコメントは次回の授業で一部を紹介する。
評価割合 定期試験60%、平常点・コメントペーパー等を含む授業参加40%
参考図書 西野理子・米村千代、2019、『よくわかる家族社会学』ミネルヴァ書房。
ディプロマポリシーとの関連 【知識・理解】
コミュニケーションの前提となる文化について,比較の視点をやしなう。
【思考・判断】
文化によって生じる社会の諸問題について考察できる.
【関心・意欲・態度】
文化から生じる諸問題に関心を持つことができる.
【技能・表現】
課題解決に必要な情報を収集・分析・整理できる基礎をみにつけることができる.
オフィスアワー 授業内容に関する質問は授業時間内に受け付ける。学生の必要に応じてzoomでの面談もおこなう可能性がある。
評価方法 ・授業へのコメントは、授業内で提示する課題に対する考察や意見を記入するものとする。
・定期試験は、1~12回の各テーマに関して、授業内でポイントとした部分を中心とする。
ナンバリング D34108M21
学習計画注記 履修者数や授業の進み具合によってスケジュールが変更になる場合がある。
教育等の取組み状況
該当有無 概要
実務経験を活かした授業
アクティブ・ラーニング
課題達成を自主的に進める。
情報リテラシー教育
図書館やインターネットで情報を検索し、まとめる。
ICT活用
評価基準
評価基準
評価方法 知識・理解(K) 思考・判断(K) 関心・意欲・態度(V) 技術・表現(A)
定期試験
授業へのコメント
小テスト
学習目標(到達目標)
学習目標(到達目標)
知識・理解の観点 (K)
コミュニケーションの前提となる文化について,比較の視点をやしなう。
思考・判断の観点 (K)
文化によって生じる社会の諸問題について考察できる。
関心・意欲・態度の観点 (V)
文化から生じる諸問題に関心を持つことができる。
技術・表現の観点 (A)
課題解決に必要な情報を収集・分析・整理できる基礎を身につけることができる。